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おじさまと咲姫
第25章 全部
「今日、暑いよな」
悠聖の声に、咲姫は彼に顔を傾けた。
「あ、うん…最高気温、昨日より高くなるって今朝のニュースで-」
-やってたよ。
既に滲んでいた額の汗を掌で押さえつつ答えれば、悠聖が覗き込んできた。
なんの前触れもなく彼が近づき、咲姫の全身が硬直する。
高鳴る胸を必死に宥めていれば、悠聖が気遣うように訊いてきた。
「もうちょっと下げようか?」
「えっ?」
「エアコン。随分暑そうだから。なんだか顔も赤いし」
-大丈夫?
問われ、咲姫は慌てて頷く。
「だっ、だいじょうぶっ。今まで外に立ってたから、まだ暑いだけ。暫くしたら涼しくなるよ」
「そう?」
まだ完全に信じ切っていない悠聖が更に近寄り、咲姫は進退窮まる。
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