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おじさまと咲姫
第7章 約束
約束よりも十分早く姿を見せた咲姫に、昴は開いた口が塞がらなかった。
改札前の壁際。
不安と諦めの胸中。
それでも一縷の望みを賭け、スマホで時間を確認していたところだった。
ふと、自分の目の前が少し暗くなった気がして、何気に顔を上げた。
そして、あまりの驚愕に、ただただ自分の前に立つ彼女を見つめるしかなかった。
じっと見続けていると、やがて恥らうように視線を逸らされた。
「…あ、ごめん!」
昴は慌てて凭れていた壁から背を離し、姿勢を正す。
赤面し、彼もまた咲姫から急いで目を外した。
大勢の人達が行き交う中。
ふたりは向かい合いながらも、お互い俯くしかなかった。
「…正直、来てくれるって思ってなかったから」
-だから、余計にびっくりしてしまって。
昴の呟きに、咲姫は遠慮がちに開口する。
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