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おじさまと咲姫
第26章 永遠
覚悟してたのに。
でもやっぱり辛い。
あなたにさよならを伝える事。
あなたにさよならをなかなか言い出せない-。
「大丈夫?疲れてない?」
虚ろな瞳で流れる光の街並みを眺めていれば、横から声をかけられた。
「もう十一時だし、眠いだろ?」
次いで告げられた一言に、咲姫は頬を膨らませた。
「…いつも寝るのはもっと遅いし」
窓から目を離して、咲姫はハンドルを握る悠聖の横顔を軽く睨んだ。
今日ぐらい、子供扱いしないで。
折角の幸せな一日の思い出が、脆くも崩れてしまいそうになる。
楽しいまま、最後にしたいのに。
楽しいまま、最後にさせて。
「勉強したり、ネットサーフィンしたり、友達とラインしたり……やる事いっぱいあるんだから」
全て事実なのだが-なんだか言い訳をしているようで、咲姫は途中から哀しくなってくる。
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