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おじさまと咲姫
第26章 永遠
有無を言わさず引き寄せられた頭は、次には彼の肩口に押し付けられていた。
シートベルトをしていなかったなら-もっと自由の利く身体だったら、きっとそのまま胸に顔を埋めていた。
「咲姫は悪くない」
-悪いのは、気付けなかった俺だ。
すぐ側で聞こえる悠聖の懺悔に、咲姫は双眸をぎゅっと瞑った。
新たな涙が頬を伝い、首筋へ流れる。
いけない-理性はちゃんと。
でも夢にまで見たその温もり。
その匂い。
その心地良さ。
刹那、一度でいいからと希求してしまった。
ごめんなさい-名前すら知らない誰かに詫びる。
金具の外れる微かな音。
身体を締め付けていたベルトから解放させれば、咲姫は迷うことなく彼の胸に顔を寄せた。
あまつさえ、その首筋に両腕を絡ませて。
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