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おじさまと咲姫
第26章 永遠
再び『ごめん』を言いかけた咲姫の唇を、悠聖の指先が塞いだ。
悲鳴を上げそうになり、奥歯を噛み締める。
激しく動揺したままに、目の前の彼を恐れを含んだそれで見つめる。
濡れた睫。
潤んだ瞳で、じっと彼の言葉を待っていれば、悠聖は短く命じた。
「謝るな」
そのいつもとまるで異なる、反する事など決して出来やしない声音に咲姫は肩を竦める。
もっとも。
意見を言いたくとも彼の指はまだ唇に残ったままで、動かすなんて不可能だったけれど。
ただ黙って息を呑んでいれば、悠聖の顔が歪んだ。
「悪い事なんて何もしてないんだから謝らなくていい」
指は唇を離れてはいなかったけれど、咲姫は口を開いてしまった。
「でも…!」
最後までは言えなかった。
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