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おじさまと咲姫
第26章 永遠
でも。
でもそんな状況下での一方的な抱擁でも。
偽りのひとときでも。
なんて幸せなのだろう-。
溢れては流れ。
流れては伝い。
伝っては首筋の熱を冷ましてく。
熱さを奪われた冷えた涙の跡が、昂った脳を徐々に正常に導いてゆく。
どうすればいいか逡巡している彼の手が、自分を抱いてくれるのか。
それとも自分の身体を剥しにかかるのか。
どちらも知りたい。
どちらも知りたくない。
ほんの数秒前はあんなに情熱的に抱き付いてきたのに。
今は自分から腕を解こうとしている咲姫から、悠聖は目を離せない。
そんな彼の視線に気付いた咲姫は、泣き笑いの顔で告げた。
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