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おじさまと咲姫
第29章 一緒
何言ってるの-笑い飛ばしたいのに、声が出てくれない。
咲姫の動揺を知ってか知らずか-やがて悠眞が顔を離した。
「冗談だ。真に受けるな」
口角を上げ、悠眞は座席に背を預けた。
いつでも自分を翻弄し。
いつでも自分は余裕綽々(しゃくしゃく)なその横顔。
いつも意地悪だから。
たまには意地悪し返してやりたい。
どんな事をしたら、その横顔は乱れるの-?
そうだよ-咲姫は低く、呟いた。
「お肉好きだもん。食べに行くの楽しみにしてるよ」
悠眞がこちらを一瞥するように、少しだけ顔を傾けてきた。
「でも一番楽しみなのは、大好きな焼肉を悠眞と一緒に食べに行ける事。だって私-」
-悠眞の事、好きだもん。
咲姫の言葉に、悠眞は完全にこちら側を向いた。







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