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おじさまと咲姫
第32章 意表
確かに、勝手知ったるなんとかではあった。
高校時代からの親友とお茶の準備をする母親に纏わりついて、幼い頃はよくうろちょろしていたのを今でも覚えてる。
でもこの家へ足を運ぶ事自体が次第に減り-なので、この間がほんとに久々だった。
デパ地下で買った限定ケーキを切り分けた、あの雨の日。
久し振りにこの台所に足を踏み入れれば-懐かしさが一気に襲った。
電化製品の配置やキッチン道具の置き場など-古い記憶の中とあまり変わらない台所の様子に、凄くほっとした。
そして、今日。
その空間でひとり無心にキャベツを刻んでいれば、珍しく申し訳なさそうに声をかけられた。
「なんか悪かったな」
ちょうど野菜を切り終えたところで面を上げれば、悠眞がいた。
「お前にこんな事やらせる為に、うちに寄ったんじゃなかったのに」
-なのになんなんだ、この展開は。
咲姫が手にしていた包丁を、悠眞が台所の入り口から顎で示してきた。
高校時代からの親友とお茶の準備をする母親に纏わりついて、幼い頃はよくうろちょろしていたのを今でも覚えてる。
でもこの家へ足を運ぶ事自体が次第に減り-なので、この間がほんとに久々だった。
デパ地下で買った限定ケーキを切り分けた、あの雨の日。
久し振りにこの台所に足を踏み入れれば-懐かしさが一気に襲った。
電化製品の配置やキッチン道具の置き場など-古い記憶の中とあまり変わらない台所の様子に、凄くほっとした。
そして、今日。
その空間でひとり無心にキャベツを刻んでいれば、珍しく申し訳なさそうに声をかけられた。
「なんか悪かったな」
ちょうど野菜を切り終えたところで面を上げれば、悠眞がいた。
「お前にこんな事やらせる為に、うちに寄ったんじゃなかったのに」
-なのになんなんだ、この展開は。
咲姫が手にしていた包丁を、悠眞が台所の入り口から顎で示してきた。

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