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おじさまと咲姫
第32章 意表
愛に言いつけられた仕事を終え、手持無沙汰になってる咲姫を、悠眞は居間へと促す。
「店で会った近所の人と、また立ち話してるのかもしれない。もう暫くかかるかもしれないから、座ってろ」
悠眞の言葉に咲姫はエプロンを外し、素直にソファに腰を下ろす。
テーブルを挟んで向かい合わせで座った悠眞は、しつこいかもしれないが、もう一度確かめずにはいられなかった。
「ほんとにいいのか?今からだって断っていいんだぞ?そもそも最初は店に行く予定だったんだから」
「だから大丈夫だって。悠眞に美味しいお店に連れて行ってもらうのも、とっても楽しみにしてたけど。でも、ここでみんなで食べるのも、それはそれでいいかなって思うし」
「おじさま…悠聖も仕事からそろそろ帰って来るぞ?」
念を押しまくる悠眞に、咲姫は笑った。
「いいよ。そんな悲壮感漂ってないし。悠聖がいたって普通に話も出来るし、ご飯もいっぱい食べれるもん」
『いっぱい』を強調する咲姫に、悠眞は微かな苦笑いを浮かべた。
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