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おじさまと咲姫
第34章 払拭
優しくされると、もっと本格的に泣きたくなってしまう。
それはどうにか、奥歯を噛み締める事で耐える。
水音に多少は掻き消されてるとは言え-ここで泣いたら一大事だ。
駆けつけた愛に、彼はどれだけ責め立てられる事だろう。
その場面を想像したら、なんだか急に笑えてきた。
号泣し兼ねない雰囲気だったのに、いきなり吹き出した咲姫に悠聖は大いに面食らう。
「…どうしたの、咲姫?」
「なんでもない」
さっぱり理解不能だったが-とりあえず、泣かれるよりは百倍はいいに決まってた。
「そろそろトランプしない?咲姫」
「…する」
彼の誘いを快く了承したところで、お待ちかねの人物がドアを開けて現れた。
「ほら、三人目もちょうど良く来た」
悠聖は笑って、兄を出迎えた。






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