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おじさまと咲姫
第37章 次回
「前も言ったけど、心配なのは嘘じゃない。でも今『心配だから』って円城寺と手を繋いだのは、単純に好きな女に触れたいから。そう言えば…例え振り解きたいと思われたとしても、すぐにはそうは出来ないだろうって、そこまで計算して喋ってる。俺、結構あざといよ?円城寺が思ってくれてるほど、いい先輩なんかじゃない」
-実際、こうして円城寺と手を繋いでいられてるだろ?
薄笑いを浮かべた昴が、咲姫を悪戯な子供のような瞳で見た。
「がっかりした?」
「…いえ」
問われ、咲姫は小さく首を振る。
「電車が来るまでの数分、こうしていても-」
-迷惑じゃないかな?
次第に大胆な事をしてくる割に、確認する昴のその声は不安を孕んでた。
咲姫は僅かの間を置き-そして、静かに頷いた。
好きとか嫌いとかそういう感情は抜きにして-繋がれた手を少なくとも『嫌だ』とは思わなかった。
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