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おじさまと咲姫
第37章 次回
「自分に合わせてくれる優しさが、迷惑だなんて思った事はないです。ありがたいなって、いつも思ってます。ただし本当に平気だから、無理矢理合わせては欲しくなくて。それが冷たいなんて絶対思わないし。だからどちらでも私はいいって言うか-」
-ちゃんとした答えになってなくてごめんなさい。
申し訳なさそうに咲姫が言えば、繋がれたままのふたりの手を、昴の左手が包み込んだ。
一本一本しっかりと絡んだ互いの指。
それだけで彼から離れる事は難しくなっていたのに。
今度はまるで逃さぬように更に左手で握られ-心臓は増々大きく動いてゆく。
「なら。これからはいつでも、どこでも、俺は円城寺に合わせてゆっくり歩く」
-俺は絶対に円城寺の隣りを歩くよ。
微笑まれ。
繋がれた手だけでなく、咲姫の心に、身体に、温かなものが駆け巡る。
照れる咲姫に、昴は続けた。
「でも俺が円城寺と一番に手を繋ぎたい理由は、円城寺の足を心配してじゃないんだ」
-ごめんな。
昴の言葉に、咲姫は疑問を張り付けた顔を向ける。
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