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おじさまと咲姫
第37章 次回
「じゃあ、ちょっと質問を変えるけど。この間よりも俺の事で新しく知れた事って、なんかあった?」
「先輩の?…あ、はい。それはあります」
少し考えてから咲姫が告げれば、昴は相好を崩した。
「なら、良かった。それを一番意識して、今日円城寺と一日過ごしたつもりだったから」
-俺の作戦も強ち失敗じゃなかったかな。
昴の呟きに、咲姫は彼を覗き込むように見る。
「まあ、ひと目惚れとかも確かにあるけどさ。やっぱりその相手の事を知っていくうちに、段々好きになっていくと思うんだ。今まではさ、サークル活動の延長で円城寺と話をしてきたけど、今日は円城寺に喋ってこなかったと思う事を積極的に話題にしてみた。…後は、俺が知らない円城寺の事も色々知りたいなって、沢山質問してみた」
-お蔭で俺も、円城寺の事いっぱい知れたよ。
昴は嬉しそうに言った。
「兄弟がいないひとりっこって事。小さい頃、習字と水泳を習っていて…この間の旅行で感心してたんだ、凄く泳ぎが上手だなって。その謎がやっと解けた。お菓子作りが得意なお母さんの影響で、円城寺も色々作るようになった事。一番得意なのは、チーズケーキ。料理もなかなかの腕前だって事も。…少し意外だったのは、本を読むのが好きだったって事かな」
少なからずのからかいが含まれている事に気付き、咲姫は頬を膨らます。
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