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おじさまと咲姫
第38章 目撃
『小説を貸す口実』の二度目のデートは、一週間後だった。
お気に入りのイタリア料理屋さんで、パスタとピザ、それからサラダをシェアした。
『円城寺が好きなだけ沢山食べなよ』
その言葉を真に受け遠慮くなく頬張っていると、ふと視線を感じた。
フォークに突き刺したトマトを口に運んだところで、テーブルの向かい側を窺う。
そこには満面の笑みでこちらを見ている彼がいた。
あまりに嬉しそうなので、思わず訊き返した。
『なにか面白い事でもありました?』
『面白いって言うか、幸せだなって』
『しあわせ…あ、美味しいから?そうなんですよ、ここのマルゲリータは絶品で-』
-瑠璃や大学の友達と来れば、必ず注文するんです。
続けようとしたのが、思いがけない一言に阻まれる。
『美味しそうに食べてる円城寺を見てるのが幸せだなって』
咀嚼していたトマトを、危うく彼目がけて吹きそうになった。
口元を押え、どうにか喉の奥に流し込んでやる。
お気に入りのイタリア料理屋さんで、パスタとピザ、それからサラダをシェアした。
『円城寺が好きなだけ沢山食べなよ』
その言葉を真に受け遠慮くなく頬張っていると、ふと視線を感じた。
フォークに突き刺したトマトを口に運んだところで、テーブルの向かい側を窺う。
そこには満面の笑みでこちらを見ている彼がいた。
あまりに嬉しそうなので、思わず訊き返した。
『なにか面白い事でもありました?』
『面白いって言うか、幸せだなって』
『しあわせ…あ、美味しいから?そうなんですよ、ここのマルゲリータは絶品で-』
-瑠璃や大学の友達と来れば、必ず注文するんです。
続けようとしたのが、思いがけない一言に阻まれる。
『美味しそうに食べてる円城寺を見てるのが幸せだなって』
咀嚼していたトマトを、危うく彼目がけて吹きそうになった。
口元を押え、どうにか喉の奥に流し込んでやる。

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