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おじさまと咲姫
第10章 悠眞
「なっ!?」
後ろに下がっていた身体が再び、自然と彼に近付く。
「なんでユウはそうやって意地悪ばっかり…!」
眉をつり上げてにじり寄って来る咲姫から逃れる如く、悠眞は後退する。
「誰からも一発で覚えてもらえる日に生んでもらって、親に感謝しろよ。暫く会ってなかったこの俺でさえ、忘れずにちゃんといたろ」
喉を鳴らす悠眞に、咲姫は増々憤慨する。
「もーうるさいっ。子供だガキだって散々言われて、嬉しがる人間がどこにいるのよっ。いつまでも小学生のままじゃないんだから。悠眞がいない間(ま)に、もう大学二年生になったんだから。一昨日で私…!」
-おとなに、なったんだからね。
もう二度と、子供だなんて言わせない-しっかり怒鳴ってやろうとしたのに。
「早いよな」
急に笑いを収め。
悠眞は真摯な両眼で咲姫を見た。
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