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おじさまと咲姫
第10章 悠眞
悠聖とおんなじだから。
あの時助けてくれた手だと、一瞬でも勘違いしてしまっただけだ-。
紅潮した頬で自分を見つめてくる咲姫に、悠眞は僅かに目を狭めた。
「忘れようにも忘れらないだろ」
意味深な呟きに、咲姫は激しく動揺してしまう。
悠眞の次の言葉を待つ間。
ほんの数秒に過ぎないのに。
咲姫の鼓動の速度はいや増すばかりだった。
食い入るように見ていた彼の唇の端が、上がる。
「これ以上お前に相応しい日なんてないだろ」
「私…らしい?」
「五月五日の子供の日だなんて、如何にもガキらしい日に生まれたもんだよな」
-ぴったりだなって、昔から思ってた。
悠眞の底意地の悪い笑みに、咲姫の顔色は怒りのそれに変化する。
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