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おじさまと咲姫
第41章 吃驚
「いや…そんな事はない。沢山笑って、嬉しそうな円城寺、俺も知ってるよ」
-勘違いじゃなければだけど。
遠慮がちな昴の言葉に、咲姫は思わず大きな声が出た。
「本当です。私、北城先輩と一緒で楽しいですよ。嘘じゃない」
列に並んでいた前と後方のカップルの注目を浴び、咲姫は慌てて口を噤む。
咲姫は大声を出してしまった事を軽い会釈で詫びて、打って変わって小さなそれで話を続ける。
「正直な事を言えば、最初は先輩とふたりきりで出かける心配がなかったわけじゃない。でもそれは取り越し苦労だって、すぐに分かった。想像してたよりずっと、先輩と過ごす時間は楽しかった。ほんとです」
「…マジで?」
本気で喜びかけ-今一度の念を押す。
半信半疑の呟きに、咲姫は力説する。
「マジです。ただその…じゃあ、先輩の気持ちに応えられるのかって言われれば…それは…別問題だけど」
語尾にいくに従って、声量は減ってゆく。
申し訳なさを絵に描いたような咲姫の項垂れ具合に、昴は思わず吹き出してしまった。
-勘違いじゃなければだけど。
遠慮がちな昴の言葉に、咲姫は思わず大きな声が出た。
「本当です。私、北城先輩と一緒で楽しいですよ。嘘じゃない」
列に並んでいた前と後方のカップルの注目を浴び、咲姫は慌てて口を噤む。
咲姫は大声を出してしまった事を軽い会釈で詫びて、打って変わって小さなそれで話を続ける。
「正直な事を言えば、最初は先輩とふたりきりで出かける心配がなかったわけじゃない。でもそれは取り越し苦労だって、すぐに分かった。想像してたよりずっと、先輩と過ごす時間は楽しかった。ほんとです」
「…マジで?」
本気で喜びかけ-今一度の念を押す。
半信半疑の呟きに、咲姫は力説する。
「マジです。ただその…じゃあ、先輩の気持ちに応えられるのかって言われれば…それは…別問題だけど」
語尾にいくに従って、声量は減ってゆく。
申し訳なさを絵に描いたような咲姫の項垂れ具合に、昴は思わず吹き出してしまった。

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