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おじさまと咲姫
第10章 悠眞
そんなにも柔らかな微笑みを向けないで。
おんなじ笑顔で。
見ないで。
何かを勘違いしてしまいそうになる-。
「…ゆ、悠聖とまるきりおんなじ」
咲姫の消え入りそうな声に、悠眞は軽く首を傾げる。
「『あのちっちゃかった咲姫がもう二十歳か』『俺も年取るはずだ』」
告げれば、悠眞は軽く頬を緩めた。
「双子あるあるだろ」
互いに同じ事をしたり、言ったり。
幼い頃から慣れっこの悠眞は鼻で嗤い、木製のベンチに再度腰を下ろした。
ベンチの上の煙草の箱を手にし、一本取り出す。
「吸ってもいい?」
確認され。
咲姫は一瞬迷ったが、正直に首を左右に振る。
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