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おじさまと咲姫
第42章 接吻
「円城寺、大丈夫?」
映画館の後方座席に腰を下ろすなり、確認された。
ランチの時からだから-もう何回目だろう。
「だ…いじょうぶです」
努めて笑顔で答え、咲姫はさり気に視線を逸らす。
この映画館の中でも、きっと大きい方に入るだろう前方のスクリーンを眺めつつ、独り言のように漏らす。
「評判通り面白いといいけど。中途半端に怖かったらがっかりする」
通路側の隣りの席に並んで座る昴は笑った。
「円城寺、怖いのかなり好きだったりする?」
「映画とか作り物の怖いのは。リアルは大嫌いですけど」
「そっか。まあ苦手だったら最初から『ホラー映画が観たい』って言わないか」
「はい。すっごく怖いって評判だから、凄く楽しみにしてきたんです」
嬉しそうに語る咲姫に、昴はわざと聞かせるように呟く。
「円城寺が映画の途中でしがみついてくるのを、秘かに期待してたんだけどな」
-残念。
昴の揶揄に、咲姫は動揺を隠せない。
映画館の後方座席に腰を下ろすなり、確認された。
ランチの時からだから-もう何回目だろう。
「だ…いじょうぶです」
努めて笑顔で答え、咲姫はさり気に視線を逸らす。
この映画館の中でも、きっと大きい方に入るだろう前方のスクリーンを眺めつつ、独り言のように漏らす。
「評判通り面白いといいけど。中途半端に怖かったらがっかりする」
通路側の隣りの席に並んで座る昴は笑った。
「円城寺、怖いのかなり好きだったりする?」
「映画とか作り物の怖いのは。リアルは大嫌いですけど」
「そっか。まあ苦手だったら最初から『ホラー映画が観たい』って言わないか」
「はい。すっごく怖いって評判だから、凄く楽しみにしてきたんです」
嬉しそうに語る咲姫に、昴はわざと聞かせるように呟く。
「円城寺が映画の途中でしがみついてくるのを、秘かに期待してたんだけどな」
-残念。
昴の揶揄に、咲姫は動揺を隠せない。

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