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おじさまと咲姫
第42章 接吻
「この映画さ、面白そうだよね」
囁かれ、身体が震える。
「円城寺は嫌い?SF映画」
昴が言を発する度に吐息が耳朶にかかり、咲姫は息を潜めるしかない。
目の前に映し出される予告も最早、頭に入らない。
映画館故の大音量も、耳には入ってこなかった。
彼の小声だけが、いやにはっきり聞こえる。
「…いえ」
-嫌いじゃ、ないです。
脳は認識しないただの画像を瞳に映しながら、咲姫は答える。
その返事に気を良くした昴は、更に咲姫に問いかけた。
「ならさ。公開されたら、今度これを一緒に観に行こうよ」
-だめかな?
耳を刺激する温かな彼の声と息から、一刻も早く解放されたかった。
無意識のうちに、即座に、咲姫は頷いていた。
「…はい」
呟きが終わらぬ間に、右の頬に何かが掠めた。
囁かれ、身体が震える。
「円城寺は嫌い?SF映画」
昴が言を発する度に吐息が耳朶にかかり、咲姫は息を潜めるしかない。
目の前に映し出される予告も最早、頭に入らない。
映画館故の大音量も、耳には入ってこなかった。
彼の小声だけが、いやにはっきり聞こえる。
「…いえ」
-嫌いじゃ、ないです。
脳は認識しないただの画像を瞳に映しながら、咲姫は答える。
その返事に気を良くした昴は、更に咲姫に問いかけた。
「ならさ。公開されたら、今度これを一緒に観に行こうよ」
-だめかな?
耳を刺激する温かな彼の声と息から、一刻も早く解放されたかった。
無意識のうちに、即座に、咲姫は頷いていた。
「…はい」
呟きが終わらぬ間に、右の頬に何かが掠めた。

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