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おじさまと咲姫
第43章 最初
「私…初めてだったから」
今しも泣き出しそうな面持ちで訴えてくる咲姫に、昴は無意識のうちに腕を伸ばしていた。
馬鹿のひとつ覚えみたいに、さっきから幾度も繰り返しているが-結局これしか言えない。
「ごめん。円城寺-」
ここが大学で。
その中の小さな教室に過ぎない事など、すっかり頭から抜け落ちていた。
でも例え誰かが入って来たとしても-構わなかった。
それでもこの手を離すつもりはなかった。
咲姫の身体を掻き抱き、昴は己の愚かさを恥じた。
彼女に言わせるなんて。
彼女から言われなければ分からないだなんて。
それで彼女が『好きだ』だなんて。
無恥にも程がある。
知らなかったのではない。
知っていたのに。
忘れてしまっていた。
今しも泣き出しそうな面持ちで訴えてくる咲姫に、昴は無意識のうちに腕を伸ばしていた。
馬鹿のひとつ覚えみたいに、さっきから幾度も繰り返しているが-結局これしか言えない。
「ごめん。円城寺-」
ここが大学で。
その中の小さな教室に過ぎない事など、すっかり頭から抜け落ちていた。
でも例え誰かが入って来たとしても-構わなかった。
それでもこの手を離すつもりはなかった。
咲姫の身体を掻き抱き、昴は己の愚かさを恥じた。
彼女に言わせるなんて。
彼女から言われなければ分からないだなんて。
それで彼女が『好きだ』だなんて。
無恥にも程がある。
知らなかったのではない。
知っていたのに。
忘れてしまっていた。

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