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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第7章 遠藤の葛藤と甘い夜-



 "カラン・・・"



「・・・・・」


ホテルの部屋の窓辺に佇み、最近は珍しい酒‥ウィスキーを持ちながら、思いに浸る・・



「・・・・・」


数ヶ月振りに美紀様の姿を見て驚いた…
あの18才の頃の少しだけ残る子供感が抜け、スーツを着こなし髪を上げ、ナチュラルメイクの大人の女性。


見た瞬間、美紀様かと疑った程に大人へと変貌を遂げたあの姿。



『遠藤さん!』


と、変わらぬ声を掛けてくれるまで、私は向こうから走って来る美紀様に見とれていた・・



 "カラン・・・"



ロックグラスに入っている、大きめな氷の音…
グラスに残るウィスキーを一気に煽る。



「・・・・・」


この思いを抱いて、もう2年以上…
片思い以上になる事は絶対に無く、私はただこうして会長と美紀様の邪魔にならないよう、別の場所で待機しているのみ。



「・・・・・」


久しぶりに酒なぞ飲んだから、色々思い出してしまう‥特に吉田春夫を追い掛けていた頃に……




私の方が見ていられなかった…


そう、あのラブホでの芝居…
急遽人手が足りないと言う事で、私もラブホの方に回ったが、隣の部屋で繰り広げられる美紀様の芝居。


あんな男のモノを嬉しそうに咥え、自分から下着を下ろし誘う仕草……


怒り・困惑・嫉妬・そして‥欲望


そう、あの時‥確かに私は欲情していた…
演技と分かっている美紀様の仕草に……


だからこそ、挿入直前で止めた‥あれは私が止めたんだ。


友人は『もう少し時間を…』と言ったが、私が耐え切れ無かった、あの男に美紀様が汚される事を……



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