この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第7章 遠藤の葛藤と甘い夜-
「では新島さんも?」
「ええ‥人並み以上には…
とは言っても、日本酒以外が人並み以下ですから、これで釣り合いが取れているんだと思います…
遠藤さんはお強いんですか??」
「あまり…
人並み‥付き合い程度です」
元々、そんなに飲む機会が無かったのと、飲む気が無かったので、酒に関しては普通。
会長のような酒豪でも無いので、宴席などは運転手に徹底している‥会長に迷惑を掛けない為に…
「何でも出来る人だと思ってましたから、本当に意外…」
「・・私は会長程、出来た人間でもありません…
どちらかと言えば、仕事の虫ですか?
良く会長に言われてます、もう一度リラックスしろと…」
「あの会長がですか?
私から見れば、会長の方が仕事の虫と言うか、仕事ばかりの人だと…
ああ、美紀様と一緒の時は少しだけ和やかですね」
屋敷内に居る者でも、会長はこう思われている…
美紀様の部分を覗いて‥だが。
「美紀様と一緒の時は終始あんな感じですが…
元々は、野心はあれど穏やかな人ですよ…」
何故、こんな話をしているのだろうか??
会長のプライベート、屋敷内でもごく少数しか知らない話なのに…
「元々??」
「ええ…
本来は画家志望だったとか…
とは言え、早乙女直系ですから、そうはいかなかったのでしょう……
会長の父親は病弱な方だったし、母親は早くに亡くなっています、必然的に会長に期待が集まった‥そんな感じですか」
「・・詳しいですね」
「それなりには…」
会長と私の血縁関係は一応秘密‥何時かはバレる話だろうけど。
・