この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第7章 遠藤の葛藤と甘い夜-
「こっちこっち…」
夕食を食べ終え、紀永を引っ張って来たのは、ぁたしの部屋。
この部屋が一番窓が大きく、夜景が一望出来る…
それに、ぁたしの拘りで、窓ギリギリにクッションソファーを置いてもいる。
「なるほど…
これは綺麗だ、それにMITの明かりが…」
「深夜まで勉強している学生も沢山いるから、夜になっても殆どの施設は明かりが付いてる、勿論外の照明も…」
「だから余計に綺麗に見えるのだね…
眠らない大学か……」
それくらいしないと、MITで良い就職は来ない、みんな必死‥超有名大学だからって、全員が良い就職先に当たる訳無いもの。
「あ‥私飲み物持って来る」
「ああ…」
紀永はまだ夜景を楽しんでいるみたい、だからぁたしはコーヒーでもと思いキッチン。
「紀永と2人‥なんだよね……」
その‥期待しても良いのかな??
って、何考えているんだろうぁたし!
コーヒーメーカーを見詰めながら、考えがあらぬ方向に…
でも、紀永に会えるって、また暫く無いから。
卒業の9月を過ぎれば日本に帰れる、それは決定事項、だけどその前は?
「・・・
ちょっと待って……」
そう言えば、夏に10日程休みがある…
今からギリギリ詰めれば、10日間休みが取れない事も無いかも。
「10日あれば、私の方から日本に行ける…
後3ヶ月くらいあるし、何とか出来るよ」
夏に帰りたいなぁ…
去年の夏は何も出来なかった、学校と家庭教師との勉強漬けで……
入試の追い込みだったから。
今なら、ゆっくり出来るんじゃないかな??
・