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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ



あの、紀永の手腕に、ぁたしでさえ驚いた…
全てを破棄して‥‥あんな事を考えていたなんて…


アンダーソンやオリバーさんに、大して必要無いとまで言い切り見せた、あの自信たっぷりの姿…
正直、ぁたしの方が、どうして良いのか分からず‥だってKIEIプログラムに、グループ全体の契約全て、そんな大事になるなんて……


ぁたしは、紀永に掛ける言葉すら見つからず、ただ後ろで事の成り行きを見守っていただけ…
ぁたしの事なのに、紀永は本気で怒ってくれた。


でも、オリバーさんが、本当の身分を明かさなかったら、どうなっていたのかとも思う。


もし、あの時‥紀永が削除プログラムをタップしていたら‥‥国際問題程度の話じゃ無い、世界中の国や企業がパニックを起こしていた筈。


NASAは、技術を吸収するけど、提供もしている、世界中に少なからず影響が及んでいた‥ぁたしはそう思っている。


紀永の事だから、そこは十分に理解していたと思うのに、交渉の材料として使った‥‥‥ぁたしの為に……



「・・紀永………」


「ん??」


「あんな方法で良かったの??」


グループの命運を賭けた方法なんて………



「NASAで言った筈だよ…
元々、社内システム用に開発した物、使用契約はオマケ程度に過ぎないと……」


「そのオマケが、世界にどれだけ影響してるか知っているくせに…」


「なるべく、大手ばかりと契約していたからね…
中小でも良かったんだが、そうなると、あのプログラムを生かし切れないのでは無いか‥どうせ使うなら、然るべきところで使って欲しかった、多少は私の我が儘が入ってはいたが…」


我が儘なんかじゃ無い、ちゃんと使える場所に、しっかり契約しているじゃない。


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