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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
「そう!
腕の怪我!!
ヒビが入ったか、最悪折れているとか・・・」
「強い打ち身程度だ…
そちらこそ、歯の1~2本折れたのでは無いのかね??」
「いや、俺も腫れた程度で…
意外に、どちらとも丈夫だったようで、安心はしました……
とは言え、武器を使った俺の方に非があります、ですが‥FBIで基礎訓練を受けた俺が、体術や銃を使うと、冗談じゃ済まなくなる可能性があったので、敢えてその辺にあった木の切れっぱしにしたんですが・・」
「流石に銃は避けられ無いが、体術ならば…
護身術程度とは言っても、合気道黒帯くらいの実力はある‥柔良く剛を制す、何事も同じ事だろう?」
「確かに・・・・・」
こんな調子でオリバー達との話が続き、NASAを出た頃には夕方近く…
2転3転したこの話にも、美紀の合意という決着を見せ、後日オリバー自身が、正式な契約書を作成してMITに訪れるとか……
そこは、美紀とオリバーの話し合いになるだろう、流石に私もそこまで米国には居られない。
今度こそ、チャーター便でボストンへ‥勿論遠藤も付いて来ている…
明日、米国を発つと言っているからだ。
「何とかなったね…」
「何とかと言うより、やり過ぎじゃぁ…
紀永が、あんな用意をしていたなんて、私は全然知らなかった」
「密かに用意したからね…
まあ‥実質的に用意したのは遠藤だが、計画的に半日で全てを揃えてしまったのには驚いた」
「遠藤さん、相変わらず有能…
秘書仕事じゃ、遠藤さんに適う人が居なそうだもん」
ペントハウスに戻って来て、ほぼ今日の事に対する愚痴…
終始、あまり話をしなかった美紀としては、言いたい事もあるのだろう。
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