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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
「・・そう…
昨日言いそびれた、休みの話……」
プログラムを流している暇を利用して、携帯端末を開きメール。
内容は勿論あの、夏の休みの話…
7月末から8月始めの10日間、米国往復もあるから実際は7日程度になるけど、日本に戻る‥やっと……
なんか、御披露目なんて怖いものも待っているけれど、紀永と夏の海の約束は守れた。
「・・10日間、MITは休み、仕事も無し!」
オリバーさんに、この10日間に仕事を入れたら、次回契約更新はしないとまで言った…
絶対に邪魔しないと、正式書類まで書かせて、漸く勝ち取った休日。
「久しぶりの日本…」
7月末だから、1年振りの日本への一時帰国…
不安より、やっぱり楽しみの方が大きい。
それに‥1つだけ、どうしても実行したい事がある、日本から出る前に紀永に言った事…
ぁたしの、たった1つの願い。
その為には、日本に戻る前から少し準備しなきゃいけない事もあるけど、この願いだけは、どうしても叶えたい‥ぁたしの我が儘にすぎないのは分かってる‥‥でも!
「・・終わった……」
これで、あのプログラムは紀永の手に…
ぁたしの方は、必要以外消去しようと思う。
勿論、MITでテストをしていた分も消去した…
指先の魔女が作った物で、早乙女美紀が作った物じゃ無い、それが一番良い選択。
「縮小軽量化はもう十分だから、次は複合化かな?」
軽量化は一部だけ使い、トコトン煮詰めたのを論文にしたいけど、次の目標はあのプログラムを使った複合化。
そうしたら、もっとコンパクトになる…
ただし、MIT在学中に終わるとは思わない、それだけ難しいって事くらい分かってるよ。
「んー!
夏まで後数ヶ月!!」
それまで、まだまだ頑張るんだから!!
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