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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第10章 久々の帰国は大騒ぎ?



「おっ!
そう言えばKIEIの方も、準指定はされていたな…
まあ向こうは、めったに姿を表さないは、指定なんか無くても自分でどうにかなる人だが……」


「・・聞いて無いし…
と言っても、セミナーの時の防弾仕様のリムジンを考えれば……
あの手の車って、幾ら米国でも使用者は限られて来るし、米国の方で用意したんでしょうあれ‥本人は不服そうだったし、NASAに行った時は普通車選択だったもん」


「多分そうだろうなぁ…
あの日の来賓に、全員回していた筈だったと記憶にはある‥俺はNASA側だったから詳細までは知らん」


そうか、オリバーさん女史の方だったもんね…
それが縁で、今こうして居るんだけど…



「書類は全部読んだよ、持ち出す訳にはいかないんでしょうこれは…
パスポートは‥仕方無いから貰っておくかな?
使う事があるのかは疑問だけどね」


「便利だと思うがな大使用なんだから…
俺だって、外交官用しか無いぞ?」


「日本で必要性は無いって事…
米国と違ってそこまで危険と隣り合わせって事態にはならないし、国内は向こうがボディーガードでも何でも付ける、余程の事が無い限り外交だろうが大使特権なんて縁が無いの」


普通に生活していたら、そんなものは必要無い…
そして、紀永の方針もあるから、日本ではWitch of the fingertipは封印。


そうすると、私個人なんて会長の娘という点以外では、狙われる理由も無いし、街に出てしまえば倉原で通る。



「平和だな日本は…」


「色々と抜け道もあるから…
私もKIEIも、知らん顔で一般人として街に出てるよ、普通気付かれないもん‥‥あっ、そろそろ時間」


「まあ‥頑張れ……」


「くすっ……」


相変わらず頭をポンポンと軽く叩かれ、オリバーさんの見送りの元、出国ゲートへと向かった‥日本に向けて……


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