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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第11章 早乙女会長のお嬢様



・・・
暑ーーい!!


わ‥忘れてた、日本は夏真っ盛り、しかも連日30℃超えの猛暑。


日本より緯度が北のボストンに居て、すっかり向こうの気候に馴染んでたよ。



「・・暑っ……」


幾ら言ったって涼しくなる訳も無く、ぁたしは交通機関を探しに、もう一度空港の中へ・・・・・と思ったのだけど・・・



「・・?
えっ‥紀永!?」


急に腕を捕まれて、振り返ってたら紀永が捕まえていた。



「お帰り‥美紀……」


「うん、ただいま…」


こんなに早く紀永に会えるなんて!


ぁたしだって全然予想していなかった、でもどうして??



「紀永、仕事は??」


「それか……」


普通なら、まだ仕事をしている時間…
なのに今空港に居るという事は、朝から車をかっ飛ばしたとしか思えない。



「今日のところは遠藤を置いて来た…
少し立て込んでいてね、早いところ美紀を捕まえたかったと言ったところかな?」


「私?
なんで??」


「ともかく暑いから車で話そう」


確かに暑い!
ボストンから、いきなりこれじゃ身体が付いていかないよ‥いや本当に…


紀永の車に乗ってホッと溜め息、こういう時に分かるクーラーのありがたみ・・・じゃ無くて、どうして紀永が直接来たか、そっちの方が問題。



「紀永‥米国で聞いたよ、朔夜叔父様が豪華客船を借り切ったって……」


「やっぱり知っていたね…
本当は日本に来てから訳を話そうと思っていたのだが仕方無い」


「先に言って欲しいよ、お陰で危ない‥うんん、ちょっとドジやりそうになったもん」


「美紀がドジね…
何をやらかそうとしたのやら……」


話ながらも、車は空港を離れて高速へ…
何か本当に急いでいるみたい。


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