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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第3章 海外留学



多少の不安と共に、推薦書を抱え東大の敷地を出たら・・



「あ‥れ??」


見覚えがある車が1台、此処東京なんだから、こんな車があってもおかしくは無いんだけど、思い当たるのは1つ。



「・・待ってたよ」


車から出て来たのは‥‥やっぱり紀永…
でもどうして??



「仕事は??」


「早めに終わったんでね、ドライブがてらに東京まで走ろうと思った」


ぁたしが初めて紀永の車に乗ったのがポルシェ、だから見覚えがある訳。


それにしても……



「なんで眼鏡??」


何時も通りのカットシャツにジーンズ、それに軽くジャケットを羽織り、何故か細フレームの眼鏡。


前に紀永の車に乗せて貰った時、紀永は眼鏡なんて掛けていなかった。



「まあ…
一応の変装かな?」


「変装って・・」


そのままでも、絶対に分からないと思うのに……



「ともかく乗って…
明日の仕事まで帰れば良いから、多少の東京見物くらいは出来るよ」


「本当??」


「ああ……」


やっと馴れた紀永のポルシェに乗り込んで、予想外の東京見物へ……




「それで何処見たいんだい??」


「んー……」


車中で紀永に、そう聞かれたんだけど……


1人なら、国立図書館に行くつもりだった…
だけど2人なら??



「・・普通に街を歩きたいな…
紀永とこう一緒に外に出れる事なんて、なかなか無いもの」


「街歩き‥ね……」


ぁたしだって東京の地理は最低限しか無い、あまり必要性を感じていなかったから。



「・・・
とりあえず銀座辺りにしておくか……」


・・いきなり銀座‥なの??


紀永の価値観は分かり難いよぉ……


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