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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第12章 思惑交差のパーティー
「それなら余計に…
やっぱり抜け出しましょう?
・・私が相手では、お嫌かしら??」
「さあ・・・」
随分煮え切らない男ね!
「私の方は、貴方を気に入ったもの…
今夜一晩、私と一緒に過ごさない?
クスクス……」
今度は男の脚に、ぁたしの脚を絡めて‥ねだるようなキス・・
「・・・っ!!」
「くすっ…」
でも、そこに・・・
会長は、パーティーが始まってから、場所を一切移動していない…
中央から少し離れた壁際に寄り掛かり、パーティーの進行を密かに監視してる。
ずっと、ぁたしと伊織さんを目で追っていたのは知っていたよ‥2人共言葉に出さないだけで…
場所は分かっているから、声を掛けられそうな人物を避けて移動…
やっぱりぁたし1人だと、声を掛けられるのは少ない‥これが、このパーティーの現実。
ぁたしより、本当の後継者候補になりうる伊織さんに、会場中の目が集まって…
そうだよね、一応だけど世間知らずのお嬢様は、誰かと結婚し後継者候補を擁立する為の道具。
だからこそ会長達は、余計な手が入らないように、完全にガードを固めた‥‥他の男が、ぁたしに近付かないようにと・・
頭では理解してるし、そういう世界なのも米国で何度も見た…
見ただけであって、当事者になるのはぁたしだって初めてだもの、その点の不安が大きい。
だから会長の側に一時的避難・・・と思って会長に近付いたんだけど・・・・・
「・・・・・あっ・・・・・」
そこには、会長と知らない女性…
それも・・・キス‥‥して・・・・・
会長にキスした女性は、余裕顔でぁたしの方に振り返る・・・
「その・・・ごめんなさい‥‥」
会長が、他の女性とキス・・・
ぁたしは‥‥‥それしか言葉が出なくて‥‥
動揺のままに後ろを向き、勢いのままに会場の外へと走り出した・・・
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