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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第12章 思惑交差のパーティー
「少しも場をわきまえぬ態度だな?
劉氏はそこまで落ちたか??」
「なっっ!?」
怒りに震えるこの女性を見ても、私の心は揺るがない・・
「誘う相手は選ぶべきだと思うがね…
私をその辺の男と一緒にしないで貰らいたいものだ……
劉氏にはパーティーが終わってから、正式に抗議の連絡を入れさせて貰う」
これで、この女性にもう興味すら無い…
目下の問題は別にある。
「・・・葉山・・・」
「・・はい・・」
近くで待機していても、私が呼ぶまで決して近寄らなかった葉山が、さり気なく隣に現れた。
「見ていたと思うが、会場から外に出た」
「承知しております…
1人‥後を追わせました、ご連絡はまた後程」
「・・そうか……」
社長は協力企業と、伊織は何かやらかしそうな叔母と、どちらも手が放せず…
それで美紀は、第3の選択として私の元に来た。
私が始めから、あの女を突き放していれば…
騒ぎを起こすのもと、我慢したのが裏目に出たよう。
「全く……」
チラリと固まっている劉氏の娘を睨み付けて、私は初めて移動を始める。
動かなかったのは、葉山の連絡と緊急時に備えての為…
社長と伊織には、動いた場合何かあったと思ってくれとは言ってある。
「・・申し訳ありません‥見失ったようです」
「見失った?」
後ろを付いて来る葉山から状況報告・・
「会場の外に、外戚から男3人出たと報告が入っています…
後を追い掛けた一色からの話によれば、3人は美紀様を拘束し、一色の尾行に気付き1人を囮に使い巻いたとの事」
「・・・・・」
一番不味い展開…
外戚が本筋にのし上がる為、美紀を拘束し……
後の事など目に見えている、早く美紀を探しださなければっ!!
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