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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第12章 思惑交差のパーティー
「葉山、お前は会場に残り、叔母の止め役と連絡…
中谷・平岸・横山で船の外側を捜索、中は‥3人で探す‥‥それと一色から直接報告を聞きたい、会場の外の何処かで落ち合わせるように手配だ」
「しかし‥少々人手が少なくありませんか?」
「・・いや…
探す場所は限られるだろう、それに本社の連中を捜索に駆り出す訳にはいかない‥消去法で使える人数は私を含め8人、これでやるしか無い」
「・・分かりました、早速交代します」
「ああ・・・」
普通を装って、会場の出入り口へと歩く…
社長と伊織も気が付き、こちらに目配せして各々会場の外へと移動を始めている、この分だと直ぐ合流出来るだろう。
外に出た後、一番落ち合いやすいメインエントランスで待つ事に…
数分掛からず、社長と伊織がエントランスにやって来た・・・・・
「・・・??
主任が会場の外に?」
ご令嬢の姿が見えない、それに社長の姿も…
なんだ?この違和感は??
「黒崎??」
「櫻井、俺は少し会場の外に出て来る」
「ちょっ‥!?
俺達の仕事は会場内の監視なのに、外に出たら不味いって…」
それは分かっている…
でも、主任達の行動が気になって仕方無い。
「だから俺1人…
1人くらいならバレない」
「でも……」
「俺が言われた監視対象を教えておく…
この様子だと、なにも無いと思うが一応だ」
櫻井に俺が担当している監視対象を教え、見付からないように会場の外へと出た。
(・・誰も居ない‥‥)
まるで空の客船のように、会場の外は人1人歩いていない。
貸し切りだ、ほぼ全員がパーティー会場に居るんだろう。
(・・!
居た、主任だ…)
少し歩き、漸く主任が歩いているのを見付け、俺はバレないように後を付ける。
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