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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第3章 海外留学



この店サイズの手直しが早く、店の中のカフェスペースで待ったのは30分程、普通だともっと掛かるとは思うけど・・


出来上がりを受け取ったら、もう夕方から夜に変わっていた。


夕食は通りながら目に付いたイタリアンで…
予想以上に美味しくて大満足、表参道侮り難し。


後は駐車場まで戻って、屋敷まで一直線‥と思ったら・・



「美紀‥手を出して…」


「え??」


「さっきの指輪」


「あっ!」


慌てて紀永に右手を差し出すと、そっと指輪を填めてくれる。



「・・紀永‥は?」


「私かい?」


同じく買ったロングチェーンに指輪を通して、指輪はチェーンと一緒に紀永の首に……



「これで分からないし、お揃いだよね?」


「あ‥そうか……」


ネックレスとしてなら、どんな服装でも分からない、それもロングチェーンだから、そう簡単にバレる事も無い。


紀永、此処まで考えてたんだ。



「うん、お揃い…」


米国に行く前に、紀永とお揃いの物を持てるなんて‥それも簡単には外さないだろう指輪。


絶対に無いと思っていただけに、嬉しさは何倍にも……



「私が愛しているのは美紀だけ…
それを忘れないで欲しいね」


「当たり前だよ…
私も愛しているのは紀永だけ……」


外だからキスはしないけど、2人で車の中で笑い合い、お互いの愛しさの再確認の出来事になった。



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