この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第3章 海外留学
戻って来てからも、留学に合わせて忙しい日々。
一番最初に、弁護士と何故か遠藤さんまで付いて、倉原から早乙女に正式に籍を変更。
これでぁたしは、名実共に早乙女紀永の一人娘、早乙女美紀と名乗る事に……
細かい手続きは弁護士さんがやってくれる、ぁたしの方は役所や警察での変更手続きくらい。
それに合わせて国際免許を習得し、留学に向けて着々と準備中。
「おっと…
勉強中だったかな?」
「うんん…
去年のSATの問題を見てただけ」
仕事が終わったらしい紀永が、ぁたしの部屋に入って来た、それも着替えもしないまま。
「一応連絡事項なのだけどね、弁護士が早乙女関係全員に、美紀の事を通達したよ」
「まだ実感は湧かないけど……」
「急に何かがある訳では無いが…
それでも一度は、御披露目と称して出なくてはならないだろう」
「・・やっぱり・・」
「まあ‥これは仕方ないかな…
今日明日の話では無い、今は留学の方が優先、違うかい?」
「うん、分かってる…
エッセイも半分以上出来上がってるし、残りは米国に行ってからやるつもり」
もう少しでパスポートも出来上がるし、日本でやる事はもう殆ど無い。
屋敷内に留学の話が伝わった時の、みんなの動揺は面白かったな。
特にゆーさんなんかは、何でと何度も東大の方にって言って来たし…
ゆーさんには、ちゃんと言った、ぁたしの意志を……
そっか‥と、それっきり何も言わなくなった、それはそれで少し寂しいと思ってしまう。
・