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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援
会長‥‥うんん‥紀永が他の女性とキス‥‥あんなの見たく無かったのに・・・
それも、相手の女性はぁたしに向かって余裕顔、なんで拒まないの紀永??
ぁたしは、その場に居るのが嫌で‥‥つい走って会場から外に出てしまった…
あんなの見ていたく無いもんっ!!
心に走った動揺は大きくて……
紀永が好きなぁたしに取っては、もうその場で泣きたいくらい身体が震え『ごめんなさい』その一言が、どれだけの思いで出たのか、ぁたし自身も分からなく、ただ逃げる事だけ‥‥その1つしか頭に浮かばず・・・
(・・・
本当に‥1人・・・)
夢中で走ったから、会場を出てから何処を走ったのか覚えて無い…
そりゃ船の中だから、行ける場所は限られているけど……
(会場に戻るか、部屋に戻るかしないと……)
あまり会場に戻りたく‥無いよ…
また、同じ光景を見たら、今度こそぁたしはお嬢様なんかやっていられないと思う。
(・・・
綺麗な大人の女性だった・・・)
紀永と並んでも遜色もない程、美人で大人の魅力たっぷり…
どっち付かずのぁたしなんかより、あの女性と並んでいる方が絵になるよ‥悔しいけど……
「・・・私・・・」
やっと、走る速度を下げる気にはなった…
と言っても、こんなロングドレスなんだから早く走れる訳も無い‥‥走って逃げたかった、ぁたしの気休めなのは十分に分かってる。
「・・・はぁ‥‥‥」
久々の超後ろ向き…
流石に前を見たいと思わない程、精神的ショック‥‥だって紀永だから・・
紀永に恋するぁたしは、他の女性が紀永にくっ付いているだけでも嫌だ…
初めから紀永に"私も狙われる質でね"とは言われていたけど、言葉と現実を見せられるのは違う。
頭で分かっていても、心は拒絶する‥‥激しく・・・
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