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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援
こんな考えだから、ぁたしは気付けなかった‥‥知らない男達がぁたしの後を追っている事に……
「・・此処・・」
確かメインエントランス、昨日乗船した時に通った場所…
これなら、最上階のロイヤルスイートルームに行ける、通った場所の記憶はある‥ぁたしはそこまで方向音痴じゃ無い。
(挨拶回りもほぼ終わっているんだし、やっぱり部屋に戻ろう)
そう決心した時・・・
「止まったぞ!!」
「今の内だっ!!」
えっ?
何‥!?
ぁたしの後ろから、知らない男が3人…
この場にはぁたししか居ない‥‥という事は目的は・・・・・私・・・
「・・・あっ・・・」
逃げないと・・・
流石に、ぁたしという理由が分かるから…
"お人形"を捕まえれば、早乙女内でのし上がれる、紀永達が一番心配していた事、本当に現実にあるなんて・・・
くるりと男達から反対方向を向き、走り出そうとした時、俺の1人の手がぁたしの腕に!!
「捕まえたぞ!」
「いやっ!
離して!!」
幾ら振り解こうとしても、男の力が強くて振り切る事が出来ない‥‥このままじゃぁたし!!
「離してっっ!!」
「少々五月蝿いお嬢様だ、口を塞いでいるから早いところ準備して来た物を……」
「ああ、分かってる」
「んん!んーーー!!」
捕まえている男に口を塞がれて、声が出ないぁたし、これじゃ助けすら呼べない。
「しっかり押さえてろよ」
「分かってるさ」
「んんっ‥‥‥っ!?」
腕にチクッと痛みが!?
それと共に、ドンドンと薄れて行く意識…
力‥‥入らない・・・
「よし、良いぞ!
このまま担いで連れて行くか……」
「その前に…」
「分かってる、1人残って止め役だ…
落ち合う場所は決めただろ?」
「・・・・・」
朦朧とした意識の中で、一色さんの姿が…
でも、ぁたしは此処で完全に意識を手放してしまった・・・
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