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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第3章 海外留学
ホテルに付き、遠藤が後部座席の扉を開ける…
何時もの事、そこにこだわりは無い、美紀の方も無難にこなしているようだ。
今日は終始、早乙女会長として接しようとは思っている、勿論美紀を試す為。
「・・いってらっしゃいませ・・・」
車で待機の遠藤を置いて、私と美紀はホテルの中に入った・・
「・・・・・」
美紀の方は必要以外は無言、それはそれで構わない、元々こういう場でよく話す女性もはばかれるもの。
最上階の目的のレストランに入り、ボーイの案内の元VIPフロアーのテーブル席。
「本日のメニューで御座います…
後ワインは如何致しますか?」
「メニューに合った物を…
ソムリエに任せるとしよう」
「畏まりました」
簡単に終わらせて、徐にに外を眺める。
「・・このホテルからの夜景が好きでね…」
「・・・
そうね‥綺麗……」
美紀の方も、何を考えているか分からない顔で夜景を眺めて…
この様子だと、無用な心配だったか?
「・・良く此処に??」
「いや、年に数回程度だ…
本社の帰りなどが多い」
「綺麗なのに……」
目を細め、何を見ているのだろうか??
普段と違い、多くを語らない美紀に、私も掛ける言葉も無い‥そう仕向けたのは私だが……
ソムリエが数本のワインを運んで来た…
その中から、一番合いそうなのを私が選択。
馴れた手付きでワインを開け、グラスに注ぎ下がってゆく。
「誕生日に……」
「ありがとう…」
軽くグラスを合わせ、誕生日のお祝い…
そこは普通に祝おうと思う、ずっと出来なかった事の1つなのだから。
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