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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第3章 海外留学
かなり浮かない顔…
あまり思い出したくない話のよう……
そう考えると、夜学の時に、頑なに早乙女籍に入るのを嫌がった理由も分かる、付属高の二の舞はしたくなかった‥それが理由。
だからこそ、ああまで意地になって遠藤から逃げていた、そう推察出来る。
「確かに無茶な目には問題があるとは思うが、それが身になっているだろう…
今すぐ公的な場所へ出しても、問題は無い程だ」
「・・・
そうね…
忘れていたつもり‥だったの、いえ忘れていたわ、必要無いと……
でも、身にはなっているわね」
「ああ……」
礼儀作法、一般教養に全く問題無し…
私ですら驚いた程。
ただ、少し辛そうな美紀を見ていたら、心が痛むが・・・
誕生日から1週間もしない内に、パスポートが来た。
必要な荷物は全部米国に送った、残りは鞄1つで済む程度しか残っていない。
飛行機のチケットも取れたし、後は米国に向かって飛び出すだけ。
と、思っていたのだけど、此処で1つ問題発生!
なんと、ゆーさんが一緒に付いて行くと、これまた紀永に直談判!!
それも仕事中の紀永に…
流石の紀永も、ゆーさんの迫力に負け、一緒に渡米する事を許可…
そういう訳で、ぁたしはゆーさんと一緒に米国に行く事になった。
一体、ゆーさんはどういうつもりなんだろう??
ゆーさんの荷物も既に送り済み…
裏で遠藤さんが、部屋割りで慌てたのは内緒の話。
「後2日かぁ…」
チケットは2日後の午後便…
思えば、ぁたしは早乙女邸に1年ちょっとしか住んでない。
幸せな1年だったよ…
紀永と何時も一緒だったから。
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