この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第16章 終章ー紀永の思い



紀永叔父の指示である、エスコートとして周りの目を私に向けさせ、美紀様の方の目を反らす…
パーティー内自体は上手くいったとは思う。


私の正式な立場を明らかにしてない以上、今頃招待客は私の身元を躍起になって探っているだろう。



「すまんね…」


「いえ、その程度でしたら蹴散らす自信はありますので…」


「先ほどの事、少しは考えて欲しい…
私からの頼みだよ・・」


「まだ先の話と言いましたよね?
でしたら本当に此処だけの話で、私はお2人の間に入る気はありません」


「そうか・・・」


一度だけ私の顔を見て、紀永叔父はまた海を眺め出してしまう…
その表情は、私ですら何を考えているか読めない。


私は早乙女会長の第1秘書という立場を崩す気は無い、そして早乙女にも興味が無い。


早乙女筋だが、今の遠藤というポジションが気に入っている…
目の前の紀永叔父に憧れこそしたが、それは早乙女とは別の話。



「私は先に屋敷に戻りますが、何かご用はありますか・・・・・・・会長?」


「・・・・・無い」


「では、一足お先に失礼します」


頭を切り替え、隣の紀‥会長を残して私は立ち上がる、会長達が屋敷に戻るのは夕方過ぎの予定…
私は一足早く屋敷に戻り、通常業務に戻る。


ゆっくりと歩き、白い砂浜を後にする…
会長の言い分だと、これからまだまだ何かあるのだろう・・


私も会長も‥そして美紀様も・・・



「・・・
全力は尽くします、そして守る事も…
私には、その程度しか出来ませんので……」


3人揃って、互いを確認する良い旅行にはなったとは思う…
私も久しぶりに美紀様と個人的に話をした、そして会長の思いも聞いた。



「帰国したら、また一騒動なのでしょう・・・」


それもまた楽しみ、静かな屋敷にまた笑顔が戻って来る…
その為にも、憂いは早めに断っておきたい、私という身代わりで……


会長の思いは、さり気なくかわしたが、美紀様のサポートはしたい‥私の思いがそこに入ってはいるが、少しくらい構わないだろう。



徒然とそんな事を思いながら、私は別荘を後にした‥‥これから先に向かう為に・・・・・





/466ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ