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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第2章 東大合格‥したけれど?



「今日は合格発表だけだから、帰らないと紀永心配するよね」


此処は東京、東京大学…
とりあえず電車を乗り継げは、今日中に屋敷に帰れない事は無い。


でも、せっかく東京に出て来たんだから、見たい場所もあるんだけど、今日は我慢我慢…
みんな待ってるから、素直に帰らなくちゃ……



「・・・・・」


爽やかな風に長い髪がなびく…
あれからちゃんと髪の色を茶まで戻した、それに服装も露出の高いのは控え目に、シンプルな物ばかりを選んでいる。



「・・・
次はMIT!!」


そう心に決めて、ぁたしはまだ合格発表に湧いているキャンパスを後にした。









「・・・
合格のようだよ……」


午前中なので、執務室の中で受けた携帯を切り、少しだけ笑う。



「おめでとうございます」

「遠藤、それは美紀に言ってあげてくれ…
私に言われても‥ね」


採決書類に判を押しながらも、笑いは抜けないらしい…
美紀が喜んで帰って来る姿が目に浮かぶ。



「勿論承知しておりますが、会長もそうお望みでしたでしょう」

「まあね…
とは言っても、美紀の目標は東大では無いのだが…」

「違うと??」


屋敷内、皆東大合格と思っていた為、言い出せ無かったのだが…



「米国……」

「米国?」

「美紀の目標は海外留学の方…
米国のMITが本当の目標だ」

「マサチューセッツ工科大学…」

「目的は飛び級らしいが…
私は構わないと思ってはいるよ、それが美紀の実績に繋がる」


東大より難関、更に飛び級希望とは、美紀も思い切った事を考えたものだ。



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