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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第4章 MITの秀才
「ゆーさん、パンだけで良いーー」
「あらら……」
今日も相変わらず、パンをかじっただけでペントハウスを飛び出す。
アップルパイはちゃんと、ゆーさんと食べたよ?
久しぶりに、ゆーさんとゆっくり話せたと思う…
でも、あれはあの日だけで、後はやっぱり勉強漬けの日々。
だってMITのSATtestまで1ヶ月切ってる、既に留学生全員に課せられるTOEFLtestは受けたし、独自の卒業生による面接も終わった。
残るはエッセイとSATtestのみになっている。
あ!
リチャード博士からの推薦書は勝ち取ったよ、うんしっかり。
博士、二つ返事で書いてくれたし、もし落ちてもハーバードに居れば良いとも言ってくれた。
でも、ぁたしはMIT志望は変わらない、ぁたしの夢の為にMITは必要!
「早く結果見たいのに…」
そう、今日はこの間の飛び級testの結果発表、お陰で何時もより早くペントハウスを飛び出ちゃったよ。
「まだかなー」
リチャード博士の研究室で、端末に向かいながら時間待ち…
発表は昼近く、もう気になって仕方ない。
(やっぱ駄目かなー?)
難関ハーバードの飛び級testだもん、受かる率が低いって聞いてる…
試しにと受けたけど、落ちていたら、それはそれでヘコむと思う。
此処で受からないなら、MITも可能性が低くなるから。
「移動距離が長いっ!」
科目外のリチャード博士の研究室から、経済学部までは、一旦車を使わないと、移動だけでかなりの時間を潰してしまう。
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