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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第5章 困った(?)私生活
「離す気なんて無いよ私も…
漸く‥こうして堂々と美紀と一緒に居れるようになったんだ」
約20年…
思いは随分変わったとは言え、早乙女の娘として美紀と一緒に暮らす事。
それだけ‥いや、その思いだけで必死に上り詰めた20年…
念願叶い、美紀が早乙女の方に籍を移しても、一族の誰からも文句1つ出なかった。
やっと、一緒に暮らす事が出来るようになったのに、私が美紀を離せる筈が無い…
出来る事なら、ずっとこのまま屋敷で幸せに暮らしたい‥私の惚気と溺愛がかなり入ってはいるが・・
だがそれでは美紀の為にはならない、だからこそ留学の話を呑んだ…
私以上の可能性を秘めている美紀を、私の気持ちだけで埋もれさせるのは、私の我が儘でしか無い。
「絶対に周りと同じ…
うんん、それ以上に追い越してみせるから、少しでも早く此処に帰って来る為に、私は必死に頑張るよ‥頑張ってみせる」
「・・・・・」
「だから‥そんな辛そうな顔をしないで・・・紀永・・・」
美紀の方から、私の頬に軽く手を掛け、唇を合わせて来る・・
「・・・美紀・・・」
頬に触れている手を掴み、美紀の腰に回していた腕を強くし、私の方からも積極的に唇を合わす‥何度も何度も・・
「んっ・・はぁ・・」
美紀のこんな吐息も暫く聞けない……
そう思うと、つい夢中に唇を奪って、少しだけ開いた唇に舌を入れ…
美紀の小さな舌を見付け絡ませ‥ドンドンと深くなる美紀とのキス・・・
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