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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第5章 困った(?)私生活
変わらない執務室…
いや、横のデスクの住人は居ない、それが大きな違いか。
美紀が渡米してから、このデスクは使う事は無い、美紀が居た頃のままにしてある。
"コンコン"
「おはよう御座います会長、本日の郵便物です」
「ああ……」
遠藤も相変わらず…
真面目過ぎるのが玉に瑕なのだが、言って直るものでも無い。
公私混在した郵便物をザッと見・・・
「・・??」
国際便??
たまには来るが、そんなに多い方では無い。
雑多な郵便物から、それを一番最初に抜き取り封を切った。
「・・・・・」
さて‥どうしたものか?
内容的には大した事では無いのだが、郵送されて来た場所と招待状の方に引っ掛かってしまった。
「・・・・・」
徐に端末から、郵送先と内容確認をしてしまう…
(私‥個人的‥‥か………)
仕事とは関係の無い、私個人宛の招待状…
内容に興味はあるが、それ程面白いものでも無い‥だが・・・
「・・遠藤・・」
「はい…」
「これを……」
開けた郵便物をそのまま遠藤に……
遠藤もザッと目を通して‥そう思ったら少々渋い顔。
「本気ですか会長?」
「良いとは思うがね…
精々4~5日だ、それにいい加減この手に顔を出さないと、都合が悪いのも確かだ」
「ですが…
いえ、分かりました、手配致します」
おや?
珍しく簡単に折れた、遠藤にしては随分気を使ったようだ。
まあ良い、これで名目は立つ、いちいち四の五聞く気にもならない。
手配すると言ったのだ、遠藤ならば完璧に手配するだろう、私はただ待てば良いだけの事。
そう割り切って、次の郵便物に手を伸ばした。
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