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涙のキス
第1章 ー告白ー
そして…

「里麻ちゃん。」
「はい。」

教科書を見ながら、コソコソ里麻ちゃんと話してた。

「明後日の土曜日用事ある?」
「うん。ある。誕生日だから。」
「えっ?里麻ちゃんの?」
「うん。そうだよ。でも、なんで?」
「今日は?」
「用事ないけど?」
「じゃぁさ、3丁目の公園裏の神社に、来てくれる?」
「ん?いいよ。でも、なんで?」
「内緒!!じゃ、後でね。」

僕は、急いで家に帰った。

バタンッ!!

「た、ただいまっ!」
「お、お帰り。は、早かったな。」

部屋にお兄ちゃんがいた。いつもと違う部屋の匂い。

「あれ?学校は?」
「振替休日!さっきまで、寝てたの!寝てた…んだよ。」

真っ赤な顔してる。

「風邪?顔、赤いよ?じゃなかった!!確か、ここに…。」

机の引き出しを探して、探して…

「あった!!」

小さなリラックマのストラップ。しかも、二個!!
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