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でべそ調教
第5章 拷問の果てに

2週間後、ゆいは再び舞台に立ち新曲を披露していた。短いフリフリのスカートに、なんと、おへその部分が大きく空いたトップスを着て作り笑顔を振りまいている。火傷が治り、腫れと赤みは引いたものの、べろんと伸びきった肉だけは戻らなかった醜いでべそが顔を覗かせていた。新曲タイトルは「まるみえ!ゆいちゃんの特大デベソ!!」歌いながらゆいは、自分のおへそ指差し腰を大きく振っている。「でーべそっ!!でーべそっ!ゆいの特大デ!べ!ソ!♡」ゆいはデベソアイドルとして、再デビューを果たしていたのだった。でべそでべそと連呼させる歌詞、そしてでべそを最大限観客に見せつけるようなダンスが用意されており、曲の最後の振りではゆいは自分のでべそを摘んで引き伸ばしてみせながらポーズをとらなくてはならなかった。新曲披露が終わると、客席からは容赦ない野次がとぶ。「やーい!!!でべそ女!!!!」「ははははははっ無様なへそだなあ」「きめぇ〜〜〜あんなの需要あんのか?」「帰れ帰れ!!汚ねえでべそ引っ込めろ!!」ゆいはもうそんな罵声にも慣れた様子で、満面の笑みで叫ぶ。「みんなー!!ゆいのデベソ、ペロペロしてくれるかなーー???」「ブーーーーーーー!!!」期待の新人と騒がれていたころの歓声とは違い、大きなブーイングが巻き起こった。観客の態度は酷いものであったが、数多くのアイドルが可愛い歌や踊りを披露する合間の「茶番」として、デベソアイドルゆいは人気が高かった。ここではゆいはネタキャラとして、普通では恥ずかしいものとして隠されがちなデベソを大っぴらに曝し、観客たちの大爆笑を誘うのであった。それはアイドルというより芸人と呼ぶ方がふさわしい有様である。

