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第5章 拷問の果てに

ゆいにはもう恥ずかしいという感情はなく、笑い者にされ、罵声を浴びさせられても感じるものは何も無かった。かつての目の輝きは消え、笑顔を振りまきながらもどこか疲れ切った様子だった。「それではもう一曲！！聞いてください！『デベソペロペロしてよぉ〜♡♡♡』！！」軽快な音楽と共に、ゆいは再びでべそ踊りを始めるのであった。客のなかには祐希の姿もあった。かつての清楚さを失い、みんなの笑いの的に変貌したデベソアイドルを、祐希は不敵な笑みを浮かべて眺めていた。一方舞台袖では、ゆいが再デビューを果たすまでの指導責任者高橋が冷ややかな目で舞台を見つめていた。


完