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義兄棒
第5章 白衣の痴女
美紗子が異変に気づき始めたのは午前10時を回り始めた頃だった。

美紗子の勤務する病棟は外科病棟である。

そのため術後にケアを必要とする患者が多いのだが、特に陰部のケアをするたびに
体が異常に疼くのだ。

尿器による排尿の介助、動けない患者の陰部の洗浄。

その度にいくつもの肉棒を目にする。

その一つ一つに胸が苦しくなるほどの渇望を覚えるのだ。

患者の中には仕方がないことではあるにだが刺激に反応し勃起させてしまう
者もいる。

その様な患者に当たった時は目を離すことができなかった。

ゴクリと生唾を飲みそうになるのをようやく我慢しながら美紗子はわざと事務的に仕事を
こなしていった。

なんだろう?

どうしてしまったんだろう?

看護師になって10年近く経つが仕事中にこの様な目で患者のあそこを
眺めたことなどなかった。

昨日の義兄との激しい性行為が美紗子の何かを目覚めさせたとしか思えなかった。

逃げこむ様に職員用のトイレに駆け込むとドキドキと早鐘の様に打つ胸を
薄桃色の白衣のごしに抑えてみる。

目を閉じると屹立した肉棒が思い起こされる。
義兄のものには叶うべくもなかったがその形は芸術的なまでに美しかった。

もしあれをここに入れたら…。

そう考えた途端ジュンと子宮が泣いた。

「あはぁ…」

吐息の様な声が出る。

今すぐにでも股間に手をやり自慰にふけりたかった。


しかしさすがにそうもいかない。ここは職場なのだ。

美紗子は振り切る様にトイレを出ると次の病室に向かった。


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