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義兄棒
第2章 自慰

先ほどの妄想の正しさを証明するような肉体に美紗子は目を奪われていた。
「ママ、もういい?」
洸太が美紗子から逃げるように腕を抜け出し、義兄の横にちょこんと座る。
美紗子は立ち上がり、冷蔵庫へ行くと義兄のための缶ビールと洸太のためのジュースを取り出し
2人の前に置いた。
「美紗子さんすみません。」
頭を下げながらビールを開けると義兄は一気に喉に流し込んで行く。
スッキリと伸びた喉が嚥下を繰り返すたびに義兄の喉仏が生き物のように動き、わずかに流れ出した
ビールの水滴が喉を濡らして行くのを美紗子はじっと見つめた。
夫の圭太も同じ場所に座り、時々ビールを飲む。その姿と義兄の姿を無意識のうちに比較している
自分に美紗子は気づいていた。
顎の下に肉のつき始めた圭太の喉はどこに喉仏があるのか分からないほどだ。
同じ遺伝子を持つはずの兄弟でなぜここまで違うのか。
「ママ、おじちゃんすごいんだよー。」
唐突に洸太が美紗子に話しかけてきた。
「何がすごいのー?」
思いを振り払うように明るい表情を作り美紗子は応じた。
自分の妄想に潜む妖しさを振り払いたいという思いが美紗子にそうさせていた。
「あのね、あのね。おじちゃんのおちんちんすごくおっきいんだよー。パパのおちんちんより
ずっとおっきいんだよー。」
まるで自分の妄想を見透かされたようで美紗子は絶句してしまった。
妄想の中で思い描いた義兄の肉棒はまさにそのような姿をしていたのだ。
夫のものより長く、太く、逞しい。あの肉体に相応しいのはそんな肉棒でなくてはならない。
それは心の奥に潜んだ美紗子の密かな願望の現れなのかもしれなかった。
狼狽した美紗子が視線を泳がせるとその視線がガッチリと義兄と絡み合う。
何かを見透かしたような目が美紗子を見つめていた。
「何言ってるの!つまらないこと言わないの!」
自分の言葉が恥ずかしいほど上滑りしていることを感じながらもそれ以外に口にする言葉が
頭に浮かばなかった。
とにかくここから逃げたい。
驚いたような洸太も視線も義兄の視線も思いもかけず剥き出しになった心に突き刺さる。
「お風呂に入ってくるから…」
逃げ出すように美紗子は浴室に向かうしかなかった。
「ママ、もういい?」
洸太が美紗子から逃げるように腕を抜け出し、義兄の横にちょこんと座る。
美紗子は立ち上がり、冷蔵庫へ行くと義兄のための缶ビールと洸太のためのジュースを取り出し
2人の前に置いた。
「美紗子さんすみません。」
頭を下げながらビールを開けると義兄は一気に喉に流し込んで行く。
スッキリと伸びた喉が嚥下を繰り返すたびに義兄の喉仏が生き物のように動き、わずかに流れ出した
ビールの水滴が喉を濡らして行くのを美紗子はじっと見つめた。
夫の圭太も同じ場所に座り、時々ビールを飲む。その姿と義兄の姿を無意識のうちに比較している
自分に美紗子は気づいていた。
顎の下に肉のつき始めた圭太の喉はどこに喉仏があるのか分からないほどだ。
同じ遺伝子を持つはずの兄弟でなぜここまで違うのか。
「ママ、おじちゃんすごいんだよー。」
唐突に洸太が美紗子に話しかけてきた。
「何がすごいのー?」
思いを振り払うように明るい表情を作り美紗子は応じた。
自分の妄想に潜む妖しさを振り払いたいという思いが美紗子にそうさせていた。
「あのね、あのね。おじちゃんのおちんちんすごくおっきいんだよー。パパのおちんちんより
ずっとおっきいんだよー。」
まるで自分の妄想を見透かされたようで美紗子は絶句してしまった。
妄想の中で思い描いた義兄の肉棒はまさにそのような姿をしていたのだ。
夫のものより長く、太く、逞しい。あの肉体に相応しいのはそんな肉棒でなくてはならない。
それは心の奥に潜んだ美紗子の密かな願望の現れなのかもしれなかった。
狼狽した美紗子が視線を泳がせるとその視線がガッチリと義兄と絡み合う。
何かを見透かしたような目が美紗子を見つめていた。
「何言ってるの!つまらないこと言わないの!」
自分の言葉が恥ずかしいほど上滑りしていることを感じながらもそれ以外に口にする言葉が
頭に浮かばなかった。
とにかくここから逃げたい。
驚いたような洸太も視線も義兄の視線も思いもかけず剥き出しになった心に突き刺さる。
「お風呂に入ってくるから…」
逃げ出すように美紗子は浴室に向かうしかなかった。

