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【寝取られ】喰われる彼女 亜紀
第4章 【寝取られ】喰われる彼女 亜紀(4)

「あれ?直樹!?直樹じゃん!直樹だよな!?」


男のでっかい声がロビーに響いた。

直樹は俺の名前だけど、呼ばれているのは俺じゃないだろうと思った。

でもそれでも直樹!って呼んでるからそっと振り向いてみたら、そこには俺が知っている男が立っていた。


「おお!やっぱ直樹じゃねぇか!久しぶりだな!」


この時の俺、どんな顔をしていたんだろう。たぶん引き攣っていたと思う。

俺はその男を見て3秒くらい考えてからそいつの名前を思い出した。

牧原だ。

高校の時のクラスメイト。

で、牧原は俺をパシリに使って、俺を見下していた凄く嫌な奴。

なんでこいつがこんな所に。


「偶然だなぁおい!元気?ていうか何?旅行?」


「いやまぁ……うん。」


なんでこいつこんなに馴れ馴れしいんだ?

俺達はそういう仲じゃないだろ。

ましてや友達なんかじゃないんだから。


「へぇ……ん?あれ?おいおい直樹!隣の可愛い女の子誰だよ!?もしかしてお前の彼女!?」


牧原が亜紀の存在に気付いてそう聞いてきた。


「うん、まぁ……そうだけど。」


「えー!!マジかよ!?ホントにお前の彼女!?すっげぇ可愛いじゃん!」


かなり驚いた様子で亜紀の事をジロジロ見る牧原。

なんだよ、俺に彼女がいたらおかしいか?

しかしまぁ、亜紀の事を可愛いと言われると嫌な気はしない。

亜紀は俺の自慢の彼女だからな。

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